AI・DX・信頼経済がつくる、“次世代の経営者コミュニティ”とは

はじめに
AIやDXという言葉が広がる一方で、多くの企業ではまだ「現場で本当に役立つDX」が浸透していない。今回対談したのは、“データ活用を日本の常識にしたい”という思想を掲げるM2DS 永沢氏と、経営者ゴルフコミュニティFLAGを運営する山森亮。

・日本企業に必要なDXとは何か
・AIは人間の仕事をどう変えるのか
・なぜFLAG CONNECTが生まれたのか
・“信頼”を前提にした新しい経営者ネットワークとは何か

テクノロジーの話だけでは終わらない、“人と人の未来”について語られた対談となった。

日本で「データ活用」を当たり前にしたい

山森 : まず、M2DSとして、一番実現したいことって何なんですか?

永沢 : 一番はやっぱり、「日本で“データ活用すること”を当たり前にしたい」っていうところですね。今って、まだまだ感覚とか印象論で意思決定してる会社って多いと思うんですよ。本当はデータがあれば、もっと合理的に判断できる。でも、そもそも環境が整ってない。だから、そこを低コストで支援したいんです。例えばアメリカ企業って、Salesforceみたいなデータ基盤が普通に入ってて、ちゃんと可視化されて、意思決定できる状態になってるじゃないですか。あれを、日本企業でも当たり前にしたいんですよね。

役に立つAIしか作らない

山森 : M2DSって、“AI会社”というより、“利益改善会社”みたいな印象があります。

永沢 : それはかなり近いですね。うちが大事にしてるのって、「利益につながるか」「コスト削減につながるか」なんですよ。そこが全てですね。例えば、「AI架電でテレアポコストを10分の1にするとか」「見積提出を早くして受注率を上げるとか」「LINE返信をAI化するとか」そういう、“現場で本当に役立つもの”しか作らない。逆に、かっこいいだけのAIはやらないですね。

山森 : 派手なAIって最近多いですよね。

永沢 : 多いですね。アバター出てきたり、リアクションしたり。もちろん技術的にはすごいんですけど、「それって利益につながるの?」っていうのは別の話なんですよ。だからうちは、“役に立たないなら、作らない方がいい”って本気で思ってます。

なぜFLAG CONNECTを作ったのか

山森 : 今回FLAG CONNECTを一緒に作っていただけた理由って、どこにあるんですか?

永沢 : 一番は、“ビジネスマッチングの心理的ハードルをなくしたかった”っていうところですね。普通の紹介って、「営業感がある」「断りづらい」「関係性が気まずくなりそう」みたいなのあるじゃないですか。でもAIが間に入ると、それをかなり減らせる。そこが大きかったですね。

山森 : 確かに、“断るストレス”ってかなりありますよね。

永沢 : そうなんですよ。FLAG CONNECTって、まずAIがテキストベースで提案してくるんです。しかも、断ったことが相手に強く伝わらない。だから後日イベントで会っても、「あ、この人前に断った人だ」みたいにならない。お互いフラットでいられるんですよね。そこって、人間の紹介では結構難しかった部分だと思うんです。

FLAG CONNECTは“信頼ベースのAI”

山森 : FLAGって、普通のビジネスコミュニティとは違いますよね。

永沢 : 全然違いますね。やっぱりゴルフって大きい。一緒にラウンドして、「会話して」「食事して」「空気感見て」「人となり知って」その上でコミュニティに入る。だから、最初からある程度信頼があるんですよ。そこにAIが入る。だからFLAG CONNECTって、“信頼を前提にしたAIマッチング”なんですよね。

非アクティブ会員を生まない構造

山森 : コミュニティって、どうしても非アクティブ会員増えますよね。

永沢 : 増えますね。結局、自分から動ける人しか活用できない。でもFLAG CONNECTって、AIが毎月、「この人相性いいですよ」「この会社接点ありますよ」ってレコメンドしてくる。だから自然と接点が生まれる。ある意味、全員が半強制的にアクティブになる構造なんですよ。そこはかなり新しいと思ってます。

DXの本質は、“人間の時間を取り戻すこと”

山森 : AIとかDXの本質って、何だと思われますか?

永沢 : 僕は、“人間の時間を取り戻すこと”だと思ってます。例えば、「レポート作成」「集計」「誤字脱字チェック」みたいなのって、本当はAIで一瞬で終わること多いんですよ。でも現実は、何時間もかけてやってる。

山森 : 本来、人がやるべき仕事じゃないですよね。

永沢 : 本来、人がやるべきなのって、「考える」「企画する」「コミュニケーションする」「新しい価値を作る」ことだと思うんです。でも現実は、単純作業にものすごい時間を使ってる。だからAIやDXって、単なる効率化じゃなくて、
“人間を、より人間らしい仕事に戻すための仕組み”なんですよね。

永沢氏の原点 ─ 医療現場からAIへ

山森 : そもそも、なぜこの道にこられたのですか?

永沢 : 最初は総合病院で、臨床工学技士をやってました。透析関連ですね。かなりデータを見る文化の病院だったので、血液データ分析をずっとやってたんですよ。その時に、「自分って、データ分析する側の方が向いてるかも」って思ったんです。

山森 : 思い出深い仕事はなどございますか?

永沢 : フリーランス時代に、ある企業の広告分析をしたことがあって。毎月400万円広告費を使ってたんですけど、分析したら効果がほぼゼロだった。最初200万円に減らしても変わらない。100万円でも変わらない。結果的に、ほぼ不要だったことが分かった。その時に、“データで意思決定する強さ”をかなり実感しましたね。

FLAG × M2DSが描く未来

最後に・・
FLAG CONNECTは、単なるAIマッチングではない。そこにあるのは、「誰とつながるか」だけではなく、「どんな信頼関係の中でつながるか」という考え方です。普通のビジネスマッチングは、どうしても営業感が強くなったり、断りづらさが出たり、人間関係に少し気を遣う場面が出てきます。でもFLAG CONNECTは、ゴルフを通じて人となりを知り、一定の信頼関係があるコミュニティの中で、AIが自然な接点を提案してくれる。

だから、無理に売り込むのではなく、必要な人と、必要なタイミングで、自然につながることができる。AIが間に入ることで、心理的な負担を減らしながら、人と人の可能性を広げていく。それは、ただの効率化ではなく、人間関係をよりなめらかにし、経営者同士の出会いを価値あるものに変えていく仕組みです。

FLAG CONNECTが目指しているのは、“営業のためのマッチング”ではなく、“信頼から始まる経営者ネットワーク”。ゴルフという共通体験と、AIによる精度の高い提案。その2つが重なることで、FLAGはこれまでにない新しいコミュニティの形をつくろうとしています。

FLAG CONNECTの主な機能

  • 会員限定の相互承認制接続
  • AIコンシェルジュによる接続候補提案(月1〜2名予定)
  • ビジネス/イベント/プロ(ゴルフ理論)など目的別接続
  • 会員紹介サイト連携
  • お気に入り会員登録(順次拡張予定)
  • 会費内包型サービス(追加費用なし)

永沢 大樹(ながさわ ひろき)プロフィール
M2DSにて、AI・DX・データ活用領域の事業を展開。総合病院での臨床工学技士としての経験を原点に、研究所、AI系ベンチャー、フリーランスでのデータ分析支援を経てM2DSを立ち上げる。「日本でデータ活用を当たり前にする」ことを目指し、現場の利益改善やコスト削減につながる実用的なAI・DXサービスを提供している。

山森亮(やまもり まこと)プロフィール
元プロゴルファーであり、経営者ゴルフコミュニティ「FLAG」の代表。ゴルフを通じて経営者同士が人となりを知り、信頼を育み、自然なビジネスの接点が生まれる場づくりを行っている。現在はAIを活用した新サービス「FLAG CONNECT」を通じて、信頼を前提にした新しい経営者ネットワークの構築を進めている。

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